廿日市市郷土文化研究会       季節の事 本文へジャンプ
 月の異称  七十二候・二十四節気雑節  干支表/
干支の早見表



七十二候・二十四節気
七十二候・二十四節気・雑節

七十二候(しちじゅうにこう)とは、古代中国で考案された季節を表す方式の一つ。
二十四節気(にじゅうしせっき)は一年を24に分けた半月ごとの季節の変化を示すが、
これをさらに3つにわけて気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候。


【二十四節気】
 立春  りっしゅん  雨水  うすい  啓蟄  けいちつ
 春分  しゅんぶん  清明  せいめい  穀雨  こくう
 立夏  りっか  小満  しょうまん  茫種  ぼうしゅ
 夏至  げし  小暑  しょうしょ  大暑  たいしょ
 立秋  りっしゅう  処署  しょしょ  白露  はくろ
 秋分  しゅうぶん  寒露  かんろ  霜降  そうこう
 立冬  りっとう  小雪  しょうせつ  大雪  たいせつ
 冬至  とうじ  小寒  しょうかん  大寒  だいかん



※下記二十四節気項目内(立春等)をクリックすると詳細説明のウィキぺディアにリンク

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◆ ◆ ◇ ◇ ◆ ◆
二十四節気の月日は、年毎に微妙に変化するので
こよみのページ』の「二十四節気計算」などで確認。

略本暦(日本)
十四
節気
七十二候 
付け 名称 読み 意味
立春 初候 2 4 東風解凍 はるかぜこおりをとく 東風が厚い氷を解かし始める
次候 2 9 黄鶯睍睆 おうこうけんかんす が山里で鳴き始める
末候 2 14 魚上氷 うおこおりをはいずる 割れた氷の間から魚が飛び出る
雨水 初候 2 19 土脉潤起 つちのしょううるおいおこる 雨が降って土が湿り気を含む
次候 2 24 霞始靆 かすみはじめてたなびく がたなびき始める
末候 3 1 草木萠動 そうもくめばえいずる 草木が芽吹き始める
啓蟄 初候 3 6 蟄虫啓戸 すごもりむしとをひらく 冬蘢りの虫が出て来る
次候 3 11 桃始笑 ももはじめてさく 桃の花が咲き始める
末候 3 16 菜虫化蝶 なむしちょうとなる 青虫が羽化して紋白蝶になる
春分 初候 3 21 雀始巣 すずめはじめてすくう が巣を構え始める
次候 3 26 桜始開 さくらはじめてひらく の花が咲き始める
末候 3 31 雷乃発声 かみなりすなわちこえをはっす 遠くで雷の音がし始める
清明 初候 4 5 玄鳥至 つばめきたる 燕が南からやって来る
次候 4 10 鴻雁北 こうがんかえる 雁が北へ渡って行く
末候 4 15 虹始見 にじはじめてあらわる 雨の後にが出始める
穀雨 初候 4 20 葭始生 あしはじめてしょうず が芽を吹き始める
次候 4 25 霜止出苗 しもやみてなえいずる 霜が終りの苗が生長する
末候 4 30 牡丹華 ぼたんはなさく 牡丹の花が咲く
立夏 初候 5 5 蛙始鳴 かわずはじめてなく が鳴き始める
次候 5 11 蚯蚓出 みみずいずる 蚯蚓が地上に這出る
末候 5 16 竹笋生 たけのこしょうず が生えて来る
小満 初候 5 21 蚕起食桑 かいこおきてくわをはむ 蚕が桑を盛んに食べ始める
次候 5 26 紅花栄 べにばなさかう 紅花が盛んに咲く
末候 5 31 麦秋至 むぎのときいたる 麦が熟し麦秋となる
芒種 初候 6 6 螳螂生 かまきりしょうず 螳螂が生まれ出る
次候 6 11 腐草為蛍 ふそうほたるとなる 腐った草が蒸れ蛍になる
末候 6 16 梅子黄 うめのみきばむ の実が黄ばんで熟す
夏至 初候 6 21 乃東枯 なつかれぐさかるる 夏枯草が枯れる
次候 6 27 菖蒲華 あやめはなさく あやめの花が咲く
末候 7 2 半夏生 はんげしょう(ず) 烏柄杓が生える
小暑 初候 7 7 温風至 あつかぜいたる 暖い風が吹いて来る
次候 7 12 蓮始開 はすはじめてひらく の花が開き始める
末候 7 18 鷹乃学習 たかすなわちわざをならう 鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える
大暑 初候 7 23 桐始結花 きりはじめてはなをむすぶ 桐の実が生り始める
次候 7 28 土潤溽暑 つちうるおうてむしあつし 土が湿って蒸暑くなる
末候 8 2 大雨時行 たいうときどきふる 時として大雨が降る
立秋 初候 8 7 涼風至 すずかぜいたる 涼しい風が立ち始める
次候 8 13 寒蝉鳴 ひぐらしなく が鳴き始める
末候 8 18 蒙霧升降 ふかききりまとう 深い霧が立ち込める
処暑 初候 8 23 綿柎開 わたのはなしべひらく 綿を包む(がく)が開く
次候 8 28 天地始粛 てんちはじめてさむし ようやく暑さが鎮まる
末候 9 2 禾乃登 こくものすなわちみのる 稲が実る
白露 初候 9 8 草露白 くさのつゆしろし 草に降りた露が白く光る
次候 9 13 鶺鴒鳴 せきれいなく 鶺鴒(せきれい)が鳴き始める
末候 9 18 玄鳥去 つばめさる 燕が南へ帰って行く
秋分 初候 9 23 雷乃収声 かみなりすなわちこえをおさむ 雷が鳴り響かなくなる
次候 9 28 蟄虫坏戸 むしかくれてとをふさぐ 虫が土中に掘った穴をふさぐ
末候 10 3 水始涸 みずはじめてかるる 田畑の水を干し始める
寒露 初候 10 8 鴻雁来 こうがんきたる 雁が飛来し始める
次候 10 13 菊花開 きくのはなひらく の花が咲く
末候 10 18 蟋蟀在戸 きりぎりすとにあり 蟋蟀が戸の辺りで鳴く
霜降 初候 10 23 霜始降 しもはじめてふる 霜が降り始める
次候 10 28 霎時施 こさめときどきふる 小雨がしとしと降る
末候 11 2 楓蔦黄 もみじつたきばむ もみじやが黄葉する
立冬 初候 11 7 山茶始開 つばきはじめてひらく 山茶花が咲き始める
次候 11 12 地始凍 ちはじめてこおる 大地が凍り始める
末候 11 17 金盞香 きんせんかさく 水仙の花が咲く
小雪 初候 11 22 虹蔵不見 にじかくいれてみえず 虹を見かけなくなる
次候 11 27 朔風払葉 きたかぜこのはをはらう 北風が木の葉を払い除ける
末候 12 2 橘始黄 たちばなはじめてきばむ の葉が黄葉し始める
大雪 初候 12 7 閉塞成冬 そらさむくふゆとなる 天地の気が塞がって冬となる
次候 12 12 熊蟄穴 くまあなにこもる が冬眠のために穴に隠れる
末候 12 17 鮭魚群 さけのうおむらがる が群がり川を上る
冬至 初候 12 22 乃東生 なつかれぐさしょうず 夏枯草が芽を出す
次候 12 27 麋角解 さわしかつのおつる 鹿が角を落とす
末候 1 1 雪下出麦 ゆきわたりてむぎのびる 雪の下で麦が芽を出す
小寒 初候 1 5 芹乃栄 せりすなわちさかう がよく生育する
次候 1 10 水泉動 しみずあたたかをふくむ 地中で凍った泉が動き始める
末候 1 15 雉始雊 きじはじめてなく 雄の雉が鳴き始める
大寒 初候 1 20 款冬華 ふきのはなさく 蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す
次候 1 25 水沢腹堅 さわみずこおりつめる 沢に氷が厚く張りつめる
末候 1 30 鶏始乳 にわとりはじめてとやにつく 鶏が卵を産み始める

参考Web: (七十二候)  『フリー百貨事典 ウイキペディア(Wikipedia) 日本語版』・加工                          
      
最終更新 2009年10月16日 (金) 14:41

取得 2009年11月2日(月)

二十四節気の月日は、年毎に微妙に変化するので
こよみのページ』の「二十四節気計算」などで確認。

 
雑節

 五節句・二十四節気以外の、季節の移り変わりの目安となる日の総称。

農業において、二十四節気(中国で作られた暦)では十分に季節の変化を読み取れないため、その補助をする為に考えられた日本独自の暦。

背景には、農家が季節の移り変わりを正確に理解できれば、農作物に多大な損害を出さずにすむという自然現象と農業の深い関係がありました。例えば「もうすぐ八十八夜だから、霜が降りてくる前に対策をしよう」というわけです。


節分は「せち分かれ」とも言い、本来季節の変わり目、すなわち立春・立夏・立秋・立冬の前日を指す言葉です。特に現在は立春の前日(23日)を「節分」と言い、豆をまいて悪疫退散や招福の行事が行われます。

 

土用とは、 立春24日頃)立夏(55日頃)立秋(87日頃)立冬(117日頃)の前18日間を言います。それぞれ、立春前の「冬の土用」が117日頃、立夏前の「春の土用」が417日頃、立秋前の「夏の土用」が720日頃、立冬前の「秋の土用」が1020日頃から始まります。その中でも、現在は「夏の土用」の間の丑の日にうなぎを食べる「土用の丑〔うし〕」という行事が有名です。

 

彼岸とは、春分の日(320日頃)と秋分の日(923日頃)を中日〔ちゅうにち〕として前後3日間の7日間のことをいいます。そして初日を「彼岸の入り」といい、最終日を「彼岸の明け」と呼んでいます。地方によって若干の違いはありますが、先祖を供養し、ぼた餅やおはぎ、お団子や海苔巻き、いなり寿司などを仏壇に供えます。

 

社日(しゃにち)は生まれた土地の神様(産土神)を祀る日です。春と秋の2回行われ、春のものを春社〔しゅんしゃ/はるしゃ〕、秋のものを秋社〔しゅうしゃ/あきしゃ〕といいます。春分(320日頃)と秋分(923日頃)のそれぞれに最も近い戊〔つちのえ/いぬ〕の日を指します。

 

八十八夜(はちじゅうはちや)は、立春から数えて88日目の、51日~3日頃を言います。「夏も近づく八十八夜~♪」の歌にもあるように、春から夏に移る節目の日です。

霜もなく安定した気候で、農作物の種まきに最良の時期です。

 

入梅は、芒種(ぼうしゅ)から5日目、立春から数えて135日目に当る611日頃の時期をいいます。この日を境に梅雨の季節に入ります。

 

半夏生(はんげしょう)は、夏至を3つに分けた最後の3分の1の期間ことを指します。つまり、夏至から数えて11日目の72日頃から七夕(77日)頃までの5日間が半夏生です。

【参考Web】 日本文化いろは辞典 「雑節」